耐震構造の種類
建物の耐震構造の基本的な3種類は、耐震構造・精神構造・免震構造です。それぞれの違いは?
こんにちは。
台東区上野で不動産問題解決コンサルティング仲介の
株式会社ユー不動産コンサルタント脇保雄麻です。
今回は、「耐震構造の種類」についてです。
建物の耐震性に耐震構造とか免震構造とかありますが、何が違いどんな耐震性の種類があるのか?
耐震性の高い住宅にするための建物の構造形式には、一般に、耐震構造、制震(制振)構造、免震構造の3種類あります。その違いについてまとめです。
耐震構造
耐震構造とは、強い柱や梁にする等、建物自体を頑丈にして、地震に耐えられるようにする構造をいいます。
柱に筋交いを入れたり、金物で補強することで強度を確保するケースが多いです。耐震構造は、他の構造と比べて安価だが、建物の揺れを減少させるわけではなく、建物内部に揺れが伝わってしまうため、家具の転倒や建物の損傷が生じやすくなります。
1981年以降に建てられた建物は、すべて建築基準法で定められている耐震基準を満たしております。
なお、住宅性能表示の耐震等級2が建築基準法の1.25倍の強さとなっており、長期優良住宅については耐震等級2以上に相当する耐震性が求められております。
制震構造
制震構造とは、建物内にダンパーなどの制震装置を設置することで、建物に伝わった地震の揺れを吸収する構造をいいます。
制震構造は、高層階の揺れをある程度抑えることができるため、高層ビルに設置すると効果的で、免震構造よりも安価です。
また、地震の際には、耐震構造よりも壁のひび割れ等、躯体の損傷を少なくできます。
免振構造
免震構造とは、建物と基礎との間に積層ゴム等の免震装置を設置し、地盤と切り離すことにより、建物に地面の揺れを直接伝えない構造です。
耐震構造や制震構造よりも、建物は揺れにくく、家具の転倒も少なくなるため、室内での被害を大幅に減少させることができます。
ただし、40~50坪の新築住宅の場合で500万円程度の追加費用が必要となる等、コストが高いことから、戸建住宅ではなかなか採用されにくい構造となっております。
また、軟弱地盤や液状化の恐れがある地盤には、免震効果が期待できないこともあるので、十分な調査が必要となります。
現状では戸建住宅やマンションのほとんどは耐震構造となっております。
しかし、タワーマンション等、高層マンションの場合には、制震構造や免震構造を採用しているケースもあります。
地震はいつ来てもおかしくありません。
これから購入される方は耐震・制震・免震いづれかの建物にしなければ、大切な家族の命を守る事は出来ません。
旧耐震の物件を購入してお洒落にリノベーションしても、地震が来たときには崩壊の恐れがありますので、今一度よく検討してみてください。
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